シェアハウスで地域課題解決!?
留学生と日本人が共同生活を送る「異文化交流シェアハウス」は、4つの地域課題を解決することにも繋がります。
(1)増加する空き家
空き家問題は、ここ数年で大きく取り上げられるようになりました。増加の推移は以下の図のようです。全国平均で13.5%の空き家率ですが、愛媛県の空家率は、16.9%と全国で2番目に空家率が高く、約6軒に1軒が空家という現実です。(総務省「平成25年住宅・土地統計調査」より)
(2)留学生向け住宅の不足
また、愛媛県にいる留学生は約600人。しかし、全ての留学生に対し、寮が与えられている訳ではありません。留学生が自分たちで家を借りるには、敷金・礼金・不動産仲介手数料の費用、家財道具を買いそろえる費用等、多額の費用が掛かります。外国人だからという理由で大家さんの理解が得られなかったり、不動産業者の語学力の問題で契約が難しかったりと、外国人留学生にとって住まいのハードルは高いものです。
(3)グローバル化に対する日本人の語学力
TOEFLのアジア30カ国中の日本のスコアは27位です(2010年調べ)。松山市には、道後温泉をはじめとする観光名所が多く存在します。2013年の外国人観光客数は、3.6万人で倍増しており、地域の外国人に対する取り組みも必要さを増しています。
(4)希薄化する地域のつながり
核家族化、女性の社会進出による共働き世帯の増加、少子高齢化社会など様々な理由で地域とのつながりが希薄化しています。特に、高齢者の一人暮らしが増加しており、女性は20.3%、男性は11.1%が一人暮らしです(2010年「国政調査」)。高齢者の孤独死、独居老人などの言葉があるように今の地域が取り組まなくてはならない課題でしょう。
人と人、地域、世界をつなぐ
このように「異文化交流シェアハウス」は、空き家を活用し、留学生と日本人が住むことで、留学生の宿の確保と日本人の語学力の向上、また、そのシェアハウスで交流を促すことで、地域の繋がりを創出することができます。